2010年10月23日土曜日

粘菌(変形菌)

粘菌(変形菌)について調査。
公園の林で探したが見つからなかった。。
粘菌の性質は調べると面白いが、短期間で扱うのは難しそう。


<細胞>
普通の生物は細胞核の分裂と細胞質の分裂は対になっているため、細胞あたり常に一つの核を持つ。
粘菌は細胞分裂は起きず、細胞周期毎の有糸核分裂により、多数の核が同調して一斉に分裂する。N回分裂すると、核の数は2のN乗となる。
細胞分裂をしないため、何億の核を持った巨大な1つの細胞となる。





<大きさ>
最小単位は一つの核をもつ接合体で、10マイクロメートル(100万分の1メートル)
子実体で1mm程度。増殖するとその集合体は数メートル以上に広がり、重さも1キロをこえる。

<エサ>
自然の粘菌はバクテリアを食べている。
飼うときはオートミールやパン粉、そば粉などがよい。


<採取方法>
・落ち葉、朽木についているのを採取する。
 乾燥した冬より、湿気の多い梅雨の晴れ間が見つけやすい。
京都科学でも販売している。


<特徴>
・水が無いと個々の細胞に硬いからができ、冬眠して菌核となる。また水を与えると変形体に戻る。
・光を嫌い、光の当て方によって任意の形に変形できる。光を1時間以上あてると子実体となる。
・餌と餌の最短距離をつなぐ形に変形する


<応用>
粘菌が輸送効率に優れたネットワークを形作るという研究で、公立はこだて未来大の中垣俊之教授らがイグノーベル賞受賞した。

・光を嫌い、光の当て方によって任意の形に変形できる。
→海や山に相当する部分には深度や高度に応じた強さの光を当てて敷設コストを設定する

・餌と餌の最短距離をつなぐ形に変形する
→都市に相当する箇所にエサを設置する


↓動画が中垣氏の研究かは不明






<多重リズム間の秩序関係>

伸縮
分裂


<参考文献>
自己組織化とは何か (都甲潔ほか 講談社)
研究をささえるモデル生物

<参考リンク>
日本変形菌研究会HP
http://henkeikin.org/

粘菌のページ(特徴、生活環、培養方法など)
http://homepage2.nifty.com/halhy/nenkin.html

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